分級サイクロン

液体サイクロンの原理

液体サイクロンの原理

液体サイクロンへスラリーを圧入しますと遠心力により粒子は周壁部へいく
ほど比重、粒子径の大きいもの、中心に向かうほど比重、粒子径の小さいもの
に衛星状に配列されます。
周壁部にはサイクロンのテーパーに沿い下降流が発生しており、この流れに
のって比重、粒子径の大きいものはボトムノズルへ導かれ排出 されます。
一方中心部は逆に上昇流が発生しており比重、粒子径の小さいものはこの
流れにのりトップノズルへ排出されます。
以上の原理により液体サイクロンで分離、分級、濃縮ができるわけです。

3液分級サイクロンとは?(当社オリジナル)

TR型サイクロンに採用しております3液分級とは微粒と粗粒の他に原液粒度に近い中間流をミドルノズルより取りだします。
ミドル液を原液タンクへ戻し、再度分級させる事により高い分級精度と歩留まりを可能にしております。

アプリケーション例

  • トップ液を製品とし、より細かい微粒を取出したい場合(フローA)
  • ボトム液を製品とし、微粒除去を目的としたい場合(フローA)
  • ピークとなる粒度を変えず粗粒と微粒を同時に除去したい場合(フローB)
*90通り(TR-10型)のノズルの組み合わせとミドル液を循環、取出しする事により様々なアプリケーションに対応します。
液体サイクロン アプリケーション例

2液分級サイクロン(T、SC型)と3液分級サイクロン(TR型)の用途の違い

使用目的により2液分級と3液分級の使い分けが必要です。
サイクロンタイプ 目的
2液分級サイクロン 中粒、粗粒の分離、分級、濃縮
処理流量が多く必要な場合
粒径範囲が広く粗粒と微粒を大分けしたい場合
粗粒の除去を目的とする場合
3液分級サイクロン 微粒の分離、分級
分級精度が厳しく求められる場合
微粒の除去、捕集を目的とする場合
粗粒の回収率を高く求めたい場合

TR-5 TR-10 T-5 T-10型スーパークロン

T10-5型・スーパークロン
T10-5型
TR10-5型・スーパークロン
TR10-5型
TR5-10型・スーパークロン
TR5-10型

適用実績

  • セリウム、GC、FO、WA等のスラリーリサイクル
  • 研磨材(アルミナ、セリウム等)の分級
  • 金属粉(鉄、アルミ、ニッケル等)の分級
  • 鉱物粉の分級
  • ガラス、シリカ、セラミック粉の分級
  • 炭酸カルシウムの分級
  • コーン、ポテトスターチの分級
形式 対象粒度(µm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
3液分級 TR-5型 0.5〜5 2〜4 0.6 セラミック
TR-10型 0.5〜20 5〜12 0.6 セラミック、ナイロン
2液分級 T-5型 1〜5 1.5〜3 0.4 セラミック
T-10型 3〜20 5〜10 0.4 セラミック、ナイロン

※多流量化のためのケーシングは1〜30本用まで用意しております。

SC-100 SC-150型スーパークロン

SC-100型・スーパークロン
SC-100型
SC-150型・スーパークロン
SC-150型

適用実績

  • 金属粉(鉄、亜鉛、銅等)の分級
  • 炭酸カルシウムの分級
  • シリカ、セラミックの分級
     
通常の液体サイクロンでは固液分離してしまうような粒子の分級に最適です。
型式 対象粒度(µm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
2液分級 SC-100 型 5〜50 25〜55 0.1〜0.3 SCS13
SC-150型 10〜150 60〜130 0.1〜0.3 SCS13

T-30〜T-500型スーパークロン

T-50型・スーパークロン
T-50型
T-80型・スーパークロン
T-80型
T-500型・スーパークロン
T-500型
T-80-5型・スーパークロン
T-80-5型

適用実績

  • パルプスラリー中の微細異物の除去
  • 工作機械クーラント液の浄化
  • 排煙脱硫装置の石膏の分級
  • 汚染土壌の土粒子分級
  • 様々な無機、有機粉体の分級
型式 対象粒度(µm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
2液分級 T-30型 15 25〜45 0.1〜0.35 ナイロン
T-50型 20 30〜70 0.1〜0.35 ナイロン
T-80型 30 64〜128 0.1〜0.35 ナイロン
T-350型 55 370 (0.2Mpa 時) 0.1〜0.35 ナイロン
T-500型 60 520 (0.2Mpa 時) 0.1〜0.35 ナイロン

※ノズル先端材質はウレタンまたはセラミック製となります。

T-S型スーパークロン

T-S型スーパークロン
T-S型スーパークロンは医薬、食品業界向けに製作されたサニタリー式液体サイクロンです。
各部はISOクランプバンドで接続されていますので分解洗浄が手早くできます。
また、内部構造は平滑に仕上げられておりますので洗浄性に優れております。
型式 D50(µm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
2液分級 T-50S型 12 73〜125 0.1〜0.3 SUS304/316L
T-100S型 15 120〜210 0.1〜0.3 SUS304/316L

液体サイクロン分級装置

液体サイクロン分級装置

液体サイクロン分級装置とはこれまでにご紹介した分級用液体サイクロンをタンク、攪拌機、ポンプなどをひとつのベースにセットアップした装置です。処理能力などお客様の要望に応じた装置を設計、製作いたします。写真の装置は0.5μmのニッケル粉より粗粒を除去するために製作した装置です。

装置仕様

サイクロン TR5-5型スーパークロン
タンク 0.2kw攪拌機付100Lタンク
スラリーポンプ 7.5kw、インバーター制御
外形寸法 W1450×D1050×H2039mm

液体サイクロン分級テスト装置

液体サイクロン分級テスト装置

粉体製造での設備検討用や少量生産に使用できる液体サイクロン分級テスト装置を用意しております。微粒粉、中粒粉分級用のT,TR型スーパークロンを攪拌機、タンク、ポンプと共にセットアップした装置です。材質を全てSUS304研磨仕上で洗浄性を高め、ポンプも分解の簡単なサニタリーポンプを使用しているため、品種変更がスピーディーに行えます。

装置仕様

サイクロン T,TR-5 T,TR-10型スーパークロン
タンク 0.2kw攪拌機付50Lタンク
スラリーポンプ 0.75kw、インバーター制御
外形寸法 W965×D815×H1505mm

スラリーポンプ

スラリーポンプ

液体サイクロンの使用には、高圧で連続供給可能なスラリーポンプが必要となります。
弊社製品とマッチした最適なポンプをご提案しますので併せてご相談下さい。

写真機種の例

方式 半自給式遠心ポンプ
口径 40×32A
揚程 3〜90m
吐出量 10〜300L/min
軸馬力 2.2〜15kw
接液部材質 SCS13
軸封 Wメカニカルシール
本体重量 115kg

テストのご案内

サイクロンの効果は粒度、比重、粘度、濃度など様々な要因に影響を受けますので検討段階でテスト(有料)を行う事をお勧めします。
また、適用の可否については500ml程度サンプルをお送りいただければ検討します。 (目視観察による検証)

テスト内容

  • サイクロンでの実液テスト、サンプル採取
  • 粒度分布測定(レーザー式測定機を使用、粉体の状態によってはできない場合もあります。)
  • 濃度測定(赤外線式水分計を使用、濃度、分散媒の引火性によってはできない場合もあります。)
  • 容量、重量、流量測定
  • レポート提出
*テストに必要なサンプル量は使用サイクロンによって変わりますので事前サンプルをみさせていただいた時に判断します。
(スラリーにて20〜100L、乾粉の場合5〜35wt%スラリーにして前述の容量を満たす量となります。)