事業内容 PRODUCTS

分級サイクロン

多種の液体サイクロンをラインナップしております。金属、鉱物、食品等あらゆる粉体に対応いたします。

その粉体の分級、お困りではありませんか?液体サイクロンを試してみては?

あらゆる産業の素材である粉体を分級する事は、粉体の品質向上、製品になった時の機能向上など様々な効果につながり、粉体を取り扱うにあったって重要な工程です。そんな分級を支える分級機は、原理の違いによって多種多様に存在し、液体サイクロンは、数ある分級機の中の一つに位置づけられています。当社では、液体サイクロンの豊富なラインナップと蓄積してきたノウハウで粉体の分級をお手伝いいたします。

分級サイクロン(液体サイクロン)の原理

液体サイクロンの入口より接線方向から圧入されたスラリー(液体と固体粒子の懸濁液)は、サイクロン内壁に沿って高速で回転しながら下降します。その際、固体粒子はスラリーの回転運動によって遠心力を受ける事になり、比重、粒子径が大きいものが、サイクロン内部の周壁部に、比重、粒子径が小さいものが中心部へと衛星状に配列されます。
液体サイクロンの上下2つの出口部、下部排出口では下降流れが発生し、一部のスラリーしか流出されない為、上部排出口に向かって上昇流れが発生します。
この各流れにのって、下部排出口では、比重、粒子径の大きい固体粒子が、逆に、上部排出口では、比重、粒子径の小さい固体粒子が排出されます。
以上の原理により、液体サイクロンで分離、分級、濃縮が可能となるのです。
液体サイクロンはその長い歴史、用途の違いから、湿式サイクロン、ハイドロサイクロン、固液サイクロンなど様々な名称で呼ばれています。
当社では、分級機としての液体サイクロンを、分級サイクロンと呼んでおります。

分級サイクロン(液体サイクロン)のイメージ

3液分級サイクロン(当社オリジナル)

通常、2つの出口をもつ液体サイクロン。ここでは、2液分級サイクロンとしておきます。
当社では、2液分級サイクロンの上部排出口部、微粉の抜出し口を二重管に区切る構造を採用する事により、微粒の中でもより微細な粒子を取り出す事を可能としました。3液分級とは微粒と粗粒の他に原液粒度に近い中粒をミドル液としてとりだし、3つに分ける事です。

アプリケーション例

アプリケーション例のイメージ
  • トップ液を製品とし、より細かい微粒を取出したい場合(フローA)
  • ボトム液を製品とし、微粒除去を目的としたい場合(フローA)
  • ピークとなる粒度を変えず粗粒と微粒を同時に除去したい場合(フローB)

※ノズルの組み合わせとミドル液を循環、取出しする事により様々なアプリケーションに対応します。

3液分級サイクロンにより、2液分級サイクロンよりも優れた微細粒子の分離、分級が可能となり、液体サイクロンの分級可能粒径範囲を広げる事に成功しました。

2液分級サイクロンと3液分級サイクロンの用途の違い

使用目的により2液分級と3液分級の使い分けが必要です。

サイクロンタイプ 目的
2液分級サイクロン
  • 中粒、粗粒の分離、分級、濃縮
  • 処理流量が多く必要な場合
  • 粒径範囲が広く粗粒と微粒を大分けしたい場合
  • 粗粒の除去を目的とする場合
3液分級サイクロン
  • 微粒の分離、分級
  • 分級精度が厳しく求められる場合
  • 微粒の除去、捕集を目的とする場合
  • 粗粒の回収率を高く求めたい場合

分級サイクロンは、シンプルな構造故にサイクロン形状、各部分の寸法が分級性能に大きく関わってきます。
当社では、分級サイクロンのバリエーションとノズルと呼ばれるオリフィス径の違う部品の交換・組み合わせで、容易に分級点を操作する事ができ、お客様の目的にあわせた最適条件の分級サイクロンをご提案いたします。

3液分級サイクロン(当社オリジナル)のイメージ

機種紹介

TR-5 TR-10 T-5 T-10型スーパークロン

  • TR5-1型

  • TR10-10型

  • T10-10型

  • TR5-30型

サイクロンユニット

ケーシング内部は複数個のサイクロン素子によって構成されています。
サイクロン素子は分割できる構造になっており、オリフィス径の異なるノズルを簡単に組み替える事ができます。

  • サイクロンユニット

型式 対象粒度(μm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
3液分級 TR-5型 0.5~5 2~4 0.6 セラミック
TR-10型 0.5~20 5~12 0.6 セラミック、ナイロン
2液分級 T-5型 1~5 3 0.4 セラミック
T-10型 3~20 10 0.4 セラミック、ナイロン

※多流量化のためのケーシングは1~30本用まで用意しております。ケーシング材質はSUS304、TR5-20、30型はSCS13製です。

適用実績
  • セリウム、GC、FO、WA等のスラリーリサイクル
  • 研磨材(アルミナ、セリウム等)の分級
  • MLCC用電極材料(ニッケル)の分級
  • 金属粉分級(鉄、アルミ、銅等)の分級
  • 鉱物粉の分級
  • ガラス、シリカ、セラミック粉分級
  • 炭酸カルシウムの分級
  • コーン、ポテトスターチの分級

SC-80 SC-150型スーパークロン

通常の液体サイクロンでは固液分離してしまうような粒子径、比重の大きな粒子を分級制御する目的で開発されたモデルです。

  • SC-80型

  • SC-150型

型式 対象粒度(μm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
2液分級 SC-80型 50前後 50~80 0.1~0.3 MCナイロン
SC-150型 100前後 60~130 0.1~0.3 SCS13
適用実績
  • 金属粉(鉄、亜鉛、銅等)の分級
  • 炭酸カルシウムの分級
  • 球状シリカ、セラミックの分級

T-30~T-500型スーパークロン

  • T-30型

  • T-50型

  • T-80型

  • T-350型

  • T-500型

型式 対象粒度(μm) 流量(L/min) 使用圧力(Mpa) 材質
2液分級 T-30型 15 25~45 0.1~0.35 ナイロン
T-50型 20 30~70 0.1~0.35 ナイロン
T-80型 30 64~128 0.1~0.35 ナイロン
T-350型 55 370(0.2Mpa時) 0.1~0.35 ナイロン
T-500型 60 520(0.2Mpa時) 0.1~0.35 ナイロン
適用実績
  • パルプスラリー中の微細異物除去
  • 工作機械クーラント液の浄化
  • 排煙脱硫装置の石膏の分級
  • 汚染土壌の土粒子分級
  • 様々な無機、有機粉体の分級

特殊仕様型液体サイクロン

お客様のご要望に合わせた形状・材質の液体サイクロンの製作も検討いたします。

  • 食品製造向けサニタリーサイクロン

  • 酸性液用樹脂サイクロン

  • 酸性液用樹脂サイクロン

液体サイクロン分級装置

液体サイクロン分級装置とは、これまで紹介した分級サイクロンをタンク、攪拌機、ポンプなどをひとつのベースにセットアップした装置です。
処理能力などお客様のご要望に応じた装置を設計、製作いたします。

装置仕様
サイクロン T10-20型スーパークロン
タンク 1.5kw攪拌機付2000Lタンク
スラリーポンプ 7.5kw、インバーター制御
外形寸法 W1760×D3200×H2900

液体サイクロン分級テスト装置

粉体製造での設備検討用や少量生産に使用できる液体サイクロン分級テスト装置を用意しております。微粒粉、中粒粉分級用のT,TR型スーパークロンを攪拌機、タンク、ポンプと共にセットアップした装置です。材質を全てSUS304にし洗浄性を高め、ポンプも分解の簡単なサニタリーポンプを使用しているため、品種変更がスピーディーに行えます。

装置仕様
サイクロン T,TR-5 T,TR-10型スーパークロン
タンク 0.1kw攪拌機付50Lタンク
スラリーポンプ 0.75kw、インバーター制御
外形寸法 W950×D860×H1505
液体サイクロン分級テスト装置

卓上分級装置

研究機関、大学等向けの小型の卓上分級テスト装置もご用意しております。
詳細はお問い合わせ下さい。

装置仕様
サイクロン T-10型スーパークロン
タンク 4~10L
撹拌機 100V/30W
スラリーポンプ エア駆動式
外形寸法 W1000×D360×H900
液体サイクロン分級テスト装置(卓上分級装置)

テストのご案内

液体サイクロンの効果は粒子、比重、粘度、濃度など様々な要因に影響を受けますので検討段階でテスト(有償)を行う事をお勧めします。
適用の可否については500ml程度サンプルをお送りいただければ無償で判断いたします。
また、レンタル、受託加工につきましても検討しますのでご相談下さい。

テスト内容

  • サイクロンでの実液テスト、サンプル採取
  • 粒度分布測定(レーザー式測定機を使用、粉体の状態によってはできない場合もあります。)
  • 濃度測定(赤外線式水分計を使用、濃度、分散媒の引火性によってはできない場合もあります。)
  • 容量、重量、流量測定
  • レポート提出

※テストに必要なサンプル量は使用サイクロンによって変わりますので事前サンプルをみさせていただいた時に判断します。
(スラリーにて20~100L、乾粉の場合5~35wt%スラリーにして前途の容量を満たす量となります。)

テスト風景

分級サイクロン検討時の注意点

分級サイクロンの効果が得られない事例

  • 沈殿しない粒子(コロイド溶液など)
  • 濃度が高い(重量%濃度 30wt%以下【目安】)
  • 粘度が高い(粘度 20cp以下【目安】)

お客様での判断が難しい場合は、先にも紹介しましたがサンプルをお送りいただければ判断しますのでご相談下さい。

BACK